鞍部状凹地の観察  ②断層
 
図1
 観察した断層は地滑りの滑り面で、いわゆる非構造性断層
(ノンテクニック断層)と考えられる。屏風ヶ浦には断層が多いが、
非構造性断層と判断できる場所はここだけである。
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図2 北からの観察
 小崩落がある。
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図3 北からの観察
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図4 北からの観察
 風食によって断層が露出している。
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図5 北東側の全景
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図6 北東側の断層
 断層の走向傾斜は地形と調和的である。また、断層の鉛直方向の
ずれは最大約2mになる。このような香取層を切る断層は非構造性断層と
考えられる。
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図7 北東側の断層
 白色の凝灰質砂層が鉛直方向に約2mずれている。
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図8 凝灰質砂層
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図9 北東側の断層(2017年2月)
 この後、北東側の上部が崩落し、露頭が一部隠れた。
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図10 北東側の断層(2017年2月)
 砂鉄質ラミナの砂層のずれによって断層を確認できる。
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図11 凹地底部の断層
 底部の断層は北東側と南西側につながっている。その上位には
もう一つの滑り面のような不連続面があるが、断層かあるいは崩落土の
堆積面かは不明。
 
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図12 断層の水平断面
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図13 断層の水平断面
 風食によって表土が除かれた。
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図14 崩落前後の比較
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図15 南西側の観察
 断層の上位に不連続面がある。
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図16 南西側の観察
 不連続面を境としたずれは不明。
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図17 小崩落の凹み
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