屏風ヶ浦東部の断層➂ 「構造性」か「非構造性」か
 <断層の成因的分類>
  「構造性」断層   ・いわゆるテクトニック断層
              ・地殻変動による
              ・地震を起こす
  「非構造性」断層 ・いわゆるノンテクトニック断層
              ・重力、マグマの活動による
              ・地滑りに伴う例が多い
              ・地滑りは急斜面に発生するので「地形性」断層と
              呼ぶこともできる

図1 「構造性」断層の例
  根尾谷断層 ・濃尾地震(1891年 M7.9)を起こした断層
          ・断層は地下で発生するが、このように地表に達することもある。
                            (防災科研HPから引用)
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図2 地滑りによる「非構造性」断層
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図3 地滑りによる「非構造性」断層の例   銚子市三崎町
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図4 断層と香取層との関係
 観察した断層群の形成時期は、香取層が切られていないことから、
犬吠層群堆積後~香取層堆積前である。この時期に今の屏風ヶ浦付近に
海食崖はなかったので、「非構造性(地形性)」断層は形成されない。
従って、観察した断層群は「構造性」断層である。
 房総半島東部にも上記の時期に形成された正断層群(図5)があり、
それらと屏風ヶ浦の断層群には成因的関係があるかも知れない。

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図5 房総半島東部の正断層の例    勝浦市勝場港
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