銚子ジオ散歩(5)屏風ヶ浦の断層のでき方

 屏風ヶ浦の断層については基礎講座で学びましたが、もっと知るために名洗遊歩道の南端付近の崖を調べてみました。拙い内容ですが、以下に報告します。
 
 図1に確認した断層の走向・傾斜を示します。走向をみると、東西方向と南北方向の二群に大別できるようです。そして、それぞれ崖の方向とほぼ直交しています。
 断層の傾斜は、両群で違いはなく、50°~80°です。また、断層面を掘り出して、ずれの方向や大きさの確認を試みましたが、よく分かりませんでした。
 見かけの落差は40㎝以下です。ずれのはっきりしないクラックも多数ありますが、省略しました。
 
 通常、断層は地殻変動によって形成されますが、本地域では上述のように、近接する場所で断層の走向が大きく変化していますので、地殻変動が原因とは考えにくいようです。
 そこで次に考えられる原因は重力です。柔らかい地層からなる崖では、重力によって地滑りが発生すると大きく崩壊しますが(昨年の伊豆大島など)、屏風ヶ浦の地層はある程度固結していますので、崩れ方が小さいのではないでしょうか。

 図2に、その崩れ方のイメージを示します。ただし、このイメージが屏風ヶ浦全体にあてはまるかどうかは分かりません。また、推論にやや飛躍があります。皆さんのご教示をお願いします。

 断層の走向と傾斜

断層の走向と傾斜2Ed2

< 図1.断層の走向と傾斜 >


断層のでき方

断層のでき方2Ed2

< 図2.断層のでき方 >
 

 遊歩道南端付近の断層 
 
 図3では、便宜的に、ズレのあるものを断層、ズレの不明瞭なものをクラックとしている。    
 
図3の写真中央の窪み(上図)の内部には、さらに崖の面と平行なクラックがある(下図)。
 このような断層とクラックによって、崖の崩壊が進むのであろう。

遊歩道南端付近断層図Ed

< 図3.遊歩道南端付近の断層 >
 

銚子ジオ散歩(4)屛風ヶ浦の断層二景

屛風ヶ浦の断層二景

清掃センター(西小川町)の南の海岸

◆ 断層1
清掃センター下Ed
< 図1.Google 航空写真 >

▼ 断層1 (正面の様子) 

断層1_正面の様子Ed  BはAによって切られているように見えるが、右上への延長はよく分からない。
  断層の見かけのズレは約10㎝だが、上部ではズレはなくな る。

断層1_正面の様子_図解Ed 





 






< 図2.断層1_正面の様子  >

 ▼ 断層1 (側面の様子)

断層2Ed
< 図3.断層1_側面の様子 >


◆ 断層2
 
   見かけの落差は約30㎝、N6W80W、屏風ヶ浦の断層群の中では大きい方である。

断層2Ed
< 図4.断層2 >
 
【注意事項】 
ここを訪問される方は、
高波に注意が必要です。
         足元も滑りやすいので、基本的には、野外活動に習熟した方とご一緒して下さい。
 

銚子ジオ散歩(番外)「上総層群(犬吠層群)の層厚変化」について

▼ 関東平野の断面図

 黄色の部分が上総層群 鉛直方向を拡大している。

上総層群の層厚変化1
< 図1.上総層群(犬吠層群)の層厚変化 >

 傾斜が3°のまま一定とした場合、図1のように府中での層厚は5㎞となってしまう。
 実際の層厚は前頁のように約1.6㎞だから、図2のように、関東平野の中心では傾斜は緩やかになると考えられる。
 
上総層群の層厚変化2

< 図2.上総層群(犬吠層群)の傾斜 >
 
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